KAPA HyperCap Oncology panel

KAPA HyperCap Oncology panel

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がんゲノムプロファイリングなどに用いるKAPA HyperCapture用Oncologyパネル。腫瘍の体細胞遺伝子研究で使用される13の遺伝子などをターゲットにした総サイズ214 kbの領域をカバーするハイブリダイゼーションキャプチャー用パネル

特長

ホルマリン固定パラフィン包埋組織サンプル(FFPET)およびcfDNAより、サンプルの状態に左右されず、特異性の高い検出ができるように最適化

 

パネルデザインと用途
  • 腫瘍の体細胞遺伝子検査で用いられる13の遺伝子(ATM、BRCA1、BRCA2、BRIP1、CHEK2、EGFR、ERBB2、KRAS、MET、MYCN、RAD51C、RAD51D、 TP53)をカバー
  • 67個の関連遺伝子に存在する変異ホットスポットもカバー
  • 様々な用途で使用可能:体細胞遺伝子変異研究のためのカタログパネルとして。カスタムパネルを使う前のパフォーマンス評価に。プロセス評価用パネルとして

 

低品質なFFPETサンプルからも精度の高いシーケンスが可能
  • FFPETサンプル由来のDNAからの専用のプロトコール(KAPA HyperCap FFPET DNA ワークフロー)が利用可能
  • KAPA HyperCap FFPET DNAワークフローでは、分⼦バーコードKAPA Universal UMI (Unique Molecular Indexes)Adapterとライブラリー作製キットKAPA HyperPlus Kitを使用し、少量・低品質のFFPET DNAサンプルからでも精度の高いシーケンスを実現

 

 

 

図1. FFPE DNAサンプルをKAPA HyperCap OncologyPanelで使用したシーケンス結果

2つの臨床検体由来のFFPE DNAサンプル(低品質DNA)及び高品質FFPE DNAサンプル(Horizon™ HD789)のシーケンスメトリクスを比較した結果。いずれのサンプルからも10 ng FFPE DNAからライブラリを調製した。NextSeq™ 550システムでシーケンスし、10 M のHQフィルタークラスター(2 x 150 bp)にダウンサンプリングして解析を行った。 

左よりそれぞれ、% bp >100(100x以上のカバレッジで読まれた塩基の割合)、% bp in 0.5x – 2x of median(カバレッジの中央値の0.5x〜2x以内で読まれた塩基の割合)、% exon bp >300x(300x以上のカバレッジで読まれたエクソン領域の割合)、% error-free positions(エラーでない塩基の割合)。低品質なFFPETサンプルからもエラーが少なく(『Error-free position』 94%以上)、均一かつ深度の深いシーケンス(『%bp in 0.5x–2x of median』>92%かつ『% exon bp>300x』>88%)が達成されていることが示されている。

 

10 ngのcfDNAからのディープシーケンスを実現
  • 血漿サンプル由来のDNA(cell-free DNA, cfDNA)からの専用のプロトコール(KAPA HyperCap cfDNA ワークフロー)が利用可能
  • KAPA HyperCap cfDNAワークフローのライブラリー作製にはKAPA HyperPrep Kitを使用し、分⼦バーコードKAPA Universal UMI Adapterによるディープシーケンスを実現

 

 

図2. cfDNAサンプルをKAPA HyperCap Oncology Panelで解析したシーケンス結果

健康なドナーの血漿から抽出したcfDNAまたはリファレンスDNA(SeraSeq®ctDNA Complete™ Reference Material AF0.5%)それぞれ10 ngからライブラリーを調製した。シーケンスには、NovaSeq™ 6000システムを使用し、1サンプルあたり5,000万個にフィルタリングしたクラスター(2 x 150 bp)を解析している。

左よりそれぞれ、% duplex recovery(二本鎖回復率)、GE recovery rate(genome equivalents(GE)回復率)、% exon bases >1000x(1000x以上のカバレッジで読まれたエクソン領域の割合)。わずか10 ngのcfDNAより、高いGE回収率を実現しながら、ディープシーケンスできている(% exon bases >1000x、97.5%以上)。

 

※プロープデザインファイルはドキュメントタブの『技術資料』からダウンロードをお願いいたします。

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