ibidiポンプは様々な専用スライドが用意されており、
それらと組み合わせることで、
灌流下で行う様々な実験に適合可能です。
1.培養細胞に対するシェアストレスの付与
上皮細胞や血管内皮細胞など生体内の多くの細胞は、液体の流れの中で存在し、絶えずシェアストレスにさらされています。
ibidiポンプは、培地を灌流することで培養細胞に対しシェアストレスを付与できます。
ibidiポンプシステムで使用できるチャネルスライド
ibidiでは、いろいろなシェアストレスや流路を可能にするために、様々なチャネルスライドを提供しています。チャネルスライドのチャネル高を変えることで、流路径を選択できる他、Y字スライドなど血管分岐をイメージしたスライドまで幅広いラインナップが用意されています。
特に、より体内の臓器や組織に近い培養環境の再現するためにデザインされたスライドも用意されており、
これらを使用することで、さまざまな生体内模倣実験ができます。
ゲルマトリクス上の細胞にシェアストレスを付与するためにデザインされたμ-Slide I Luer 3Dを使えば、
血管シミュレーション研究に使用できます。
血管内皮細胞は互いに接着し、バリアを形成することで、
物質の透過性を調整しています。
この内皮バリアを模倣することができます。
ゲルマトリクスに接する面とシェアストレスにさらされる面ができ、
細胞に極性が生じます。
浮遊細胞を流流させる実験。
内皮細胞層と浮遊細胞の共培養を使用した
ローリングアドヘジョンアッセイ
オプションとして、
細胞外マトリクス内に標的細胞を播種した例
µ-Slide ibiPore SiNを用いれば、メンブレンで隔てたられた区画により、
共培養用系構築から気液界面を備えた肺を模倣した実験系の構築まで様々な系が構築できます。
下部チャネルにおける単層培養
単層培養した細胞へ
シェアストレスを付与
上部チャネルにおける単層培養
上部と下部チャネルで異なる細胞を培養
上部チャネルに培養ゲルを作成/
下部チャネルで単層培養
上部チャネルで3D培養/
下部チャネルで別の細胞を単層培養
膜で隔てられた領域を
移動する白血球
下部チャネルに作成した上皮バリアを
移動する白血球
µ-Slide Membrane ibiPore Flow
(孔径3 µm)の
下部チャネルに播種された
移動中のヒトHL-60細胞のタイムラプス動画
µ-Slide Membrane ibiPore Flow(孔径3 µm、5%多孔率)で
A549肺細胞(腺癌のヒト肺胞基底上皮細胞)を
気層/液相界面培養した例
上部チャネル(気層)に播種した細胞
下部チャネル(液相)に播種した細胞
データ:Dr. Anita Reiser, Chair of Prof. Rädler, Ludwig-Maximilians-University Munich(位相差顕微鏡で観察)
2.長期3D培養
灌流培養は物質の循環を良くすることができるため、物質が滞りやすい長期間の3D培養などに活躍します。
ibidi社では、ゲルを使用する3D培養およびスフェロイド(3D)培養それぞれの用途に応じた専用スライドが準備されており、
それらと接続するだけでibidiポンプシステムを使用する長期3D培養システムが構築できます。
L929線維芽細胞のµ-Slide Spheroid Perfusion、Bioinertを⽤いたスフェロイド形成例
1~14⽇⽬、播種濃度5 x105シングルセル/ mL
左:灌流なし
右:イビディポンプシステムによる灌流、0.75 mL /分、位相差顕微鏡、10倍対物レンズ、ウェルφ800 μm
µ-Slide Spheroid Perfusion、Bioinert、播種濃度5 x105細胞/ mLでのL929線維芽細胞のスフェロイド形成の⽐較