ibidi マイクロパターニング
ibidi Micropatterning
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よくあるご質問2件
ibidiマイクロパターニングは、さまざまな2Dおよび3D細胞培養をする際に、細胞接着が起こる領域を空間的に制御することを可能にする技術です。
特長
- bidiポリマーカバースリップ上の生体分子非接着性加工が施された表面(バイオイナート表⾯)に対し、ibidiマイクロパターニングを用いて、線、正⽅形、またはドットなどの目的に応じた微細な接着パターンを刻むことで、細胞接着を正確にかつ自在に制御します。
- 乾燥状態で安定に保存できる、無菌かつ即使用な製品です。
- マイクロパターニングで用いている素材(バイオイナート表面、およびibidiポリマーカバースリップ)は、すべての高分解能顕微鏡観察用に適した仕様となっており、顕微鏡観察で優れた性能を発揮します。
ibidiが提供するバイオイナート表面とは
- バイオイナート表面とは「薄いポリオールヒドロゲル層によって構成された⽣物学的に不活性な表面構造」です。
- この表面は、細胞やタンパク質の接着をほぼ完全にブロックします。
- ibidi Polymer Coverslipに共有結合で結合しており、はがれにくく、長期間安定に性能が持続します。
- 自家蛍光が低く、蛍光イメージングに適しています。
<バイオイナートを利用した製品>
µ-Dish 35 mm, high Bioinertの製品詳細はこちら
マイクロパターンの仕様
サイズ(解像度) | > 3 µm | |
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ジオメトリ | 円、正方形、線、お客様ご要望のデザイン | |
利用可能な表面 | ・Arg-Gly-Asp(RGD)などペプチド分子 ・水素結合、静電気力、極性等、化学結合を介した細胞接着を媒介する分子表面 ・クリックケミストリーに用いるためのカスタム特異的な分子表面 |
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光学 | ・高解像度蛍光イメージングに適応可能。 ・本マイクロパターニングは、位相差/明視野顕微鏡で視認されません。 ※オプション:パターンを視認するための蛍光処理もできます。 |
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容器および フォーマット |
ibidi μ-スライドおよびμ-プレート。(バイオイナート加工された表面全般) | |
輸送 | 室温 |
応用例
- シングルセルアレイ
マイクロパターンのサイズは、目的の細胞タイプの形態に適合させることができるため、単一細胞を解析するためのアプリケーションに利用できます。
RCC26腫瘍細胞を含む単一細胞配列
マイクロパターニングを用いて、Bioinert表面上の周期的なRGDによる接着スポットを作成した一例
スポットサイズ30 µm x 30 µm
位相差顕微鏡、4x対物レンズ使用
- マルチセルアレイ
マイクロパターニングでは、様々な形状とサイズが使用可能であり、これらを使用することにより、複数の細胞を自在に配置することもできます。
RCC26腫瘍細胞を含むマルチセル配列
µ-Patterningマイクロパターニングを用いて、Bioinert表面上に周期的なRGDによる接着スポットを作成した一例
スポットサイズ200 µm x 200 µm
位相差顕微鏡、4x対物レンズ使用
- スフェロイド形成
非細胞接着性バイオイナート表面に囲まれた接着スポットは、細胞懸濁液から次々と細胞をキャッチし、スポットの位置に細胞凝集を形成します。
この結果、特定の位置に細胞スフェロイドを形成することができます。
200 µmの接着スポットにNIH-3T3細胞株の懸濁液を播種し、64時間のイメージング画像
位相差顕微鏡、4x対物レンズ使用
- スフェロイド/オルガノイド培養
マイクロパターニングを3Dスフェロイド/マイクロティッシュ作成に使用し、所定の位置に作成した一例
この技術は、細胞増殖、分化、侵潤および移動に関する研究に応用することが期待されます。
直径300 µmのCy3標識スポット(右)に形成されたNIH-3T3 3Dスフェロイド(左)は接着剤
10倍の対物レンズ使用
HT-1080、MCF-7、NIH-3T3セルからの3Dスフェロイドの生成
アガロースアッセイを使用して生成されたスフェロイドを、300 µmの接着スポットに接着させた一例
位相差顕微鏡、4x対物レンズ使用
- 神経細胞アプリケーション
マイクロパターニングは、神経幹細胞の培養、軸索の分離と伸長、神経突起の極性化にも使用できます。
神経細胞アッセイ用のマイクロパターニング:細胞接着ラインおよびスポットを、Cy3標識し蛍光可視化用したもの。
ライン幅:4 µm、スポット径:20 µm