ショートリード・エリミネーターキット(低分子DNA除去キット)

Short Read Eliminator Kit

よくあるご質問2件

高分子DNAの迅速なHighPassサイズセレクションに最適

お知らせ

特長

  • サイズ選択的な沈殿法により最大 40 kb未満のショートリードを除去することが可能なキット
  • 長さが最大40 kbの短いDNAを除去することで、結果的に平均リード長を劇的に向上させることが可能(図1)

 図1. Short Read Eliminator(SRE)Kitを用いてサイズ選択されたHMW gDNAの1%アガロースゲル分離。
SRE Kitを用いることで短いDNAバンドが全て除去されました(レーン右)。
DNAサイズのカットオフは、スパイクインラダー(Thermo Scientific GeneRuler 1 kb Plus、#SM1334)を用いて実証されています。
サンプルはNanobind CBB Big DNA Kit + 20 ng /uLラダーを用いてGM12878細胞から抽出した50 ng /uLgDNAです。

ラインナップ

品名 カットオフサイズ インプットDNA 回収効率 補足

Short Read Eliminator XS

10 kb 25 - 150 ng/ µL 80% 断片化DNAに最適

Short Read Eliminator

25 kb 50 - 150 ng/ µL 60%

高品質のDNAが必要

(>48 kb)

Short Read Eliminator XL

40 kb 50 - 150 ng/ µL 40%

より高品質なDNAが必要

(>>48 kb)

Shot Read Eliminator KitはHMW DNAサンプルから短鎖DNAを徐々に除去します。(すなわち短いDNAは長いDNAよりも完全に枯渇する)高い回収率を得るためには、入力DNA品質に基づいて適切なキットを選択する必要があります。

 

期待される結果

平均リード長は、以下に依存します。
1)インプットDNA中に存在する短鎖DNAの量
2)インプットDNA中に存在する長鎖DNAの量

Oxford Nanopore MinION / GridION / PromethION シークエンシングプラットフォームにおいては、リード長N50が最大25 kb増加する事を試験済みです。(PacBio Sequelでのテストは未実施)

*試験では、1D Ligation Sequencing Kit  SQK-LSK109 を使用しております。

全体的な回収効率は、以下に依存します。
1)インプットDNAの品質
2)インプットDNAの濃度
本キットにより高分子(High Molecular Weight)DNAの約60%を回収することが期待できます。

サンプルは主に高分子DNA(> 48 kb)で構成されている必要があり、そうでない場合には回収率が低下します。

 


 


図2. 図1と同一のサンプルをAgilent Tapestation 4200 により分析した結果。
SRE Kitを用いることで短いDNAバンドが全て除去されました(レーン右)。

処理は約1~2時間で完了

処理は、シンプルな遠心分離工程および2回の洗浄工程のみ。合計処理時間は1〜2時間です。


キット構成内容

  • Buffer SRE 1 mL
  • Buffer LTE 2 mL

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