ibidi ステージトップインキュベーションシステム(Blue Line)
ibidi Stage Top Incubation System – Blue Line
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よくあるご質問3件
顕微鏡ステージ上に、温度・湿度・CO2・O2がコントロールされた細胞培養環境を作りだす、倒立顕微鏡用ステージトップインキュベーター
ibidiポンプシステムを使用した灌流培養中のライブセルイメージングに最適
特長
- ibidiポンプシステムを使用した灌流培養中のライブセルイメージングに最適
- 結露防止設計が採用されたヒーティングシステムは均一な加熱と安定した温度管理を実現
- 温度、湿度、CO₂/O₂(またはCO₂のみ)を正確に管理し、長時間のライブセルイメージングが可能
- 湿度を厳密に管理できるibidi独自技術の加湿システム採用
- 特許取得済『アクティブフィードバック湿度調整システム』
- 加圧空気を⽤いたガス循環システム採⽤。顕微鏡観察の邪魔になる振動を抑制
- 灌流培養装置ibidiポンプに適合。シェアストレスに応答する細胞のリアルタイム観察に使用可能
- 灌流培養のみならず、日常のステージトップインキュベーションシステムとしても使用可能
*ibidi社ステージトップインキュベーターのハイエンド機種として『Silver line』の用意がございます。
ibidi ステージトップインキュベーションシステムの構成
ibidi社のステージトップインキュベーションシステムは、温度管理を行うibidiヒーティングシステムと、湿度・CO2・O2をコントロールするためのibidiガスインキュベーションシステムで構成されており、それぞれ独⽴した制御システムです。
■ibidi ヒーティングシステム – Blue Line
- ガスインキュベーションシステムとは独立した制御システムです。
- 4つの制御チャンネルを持ち、ヒートリッド、ヒートプレート、および他の2つのコンポーネントと接続可能
- スライド、ディッシュの観察で使用する『ユニバーサルフィット』と、イメージングプレートに適合する『マルチウェルプレート』用の2種類よりご選択いただけます
■ibidi ガスインキュベーションシステム – Blue Line
- CO2濃度のみをコントロールするタイプと、低酸素培養にも対応するO2濃度もコントロールできるタイプの2種類よりご選択いただけます。
- 加圧空気を用いたガス循環システム採用。
※加圧空気が得られない場合、オプションとしてAir pressure generatorの購入が必要になります。 - 培養装置に該当するパーツヒートプレートとヒートリッド(ib10915は除く)はヒーティングシステムに付属します。ガスインキュベーションシステムには付属しませんのでご注意ください。※別途購入は可能です。
ibidi ステージトップインキュベーションシステムの概要
<ユニバーサルフィット(スライド/ディッシュ用)>
<マルチウェルプレート用>
ibidi ステージトップインキュベーションシステム選択ガイド
ライブセルイメージングにおける細胞観察条件をコントロールするステージトップインキュベーター
細胞は環境の変化に敏感で、 温度、湿度、CO2/O2濃度などは、細胞挙動に大きな影響を与えます。
このため、生きた細胞を顕微鏡で観察する場合、顕微鏡のステージ上で、これらの条件を厳密にコントロールする必要があります。
そこで使用されるのが、ステージトップインキュベーターです。
均一な加熱と安定した温度コントロールが可能
ibidi社のヒーティングシステムは、スライド、ディッシュもしくはプレートを、均一に加熱し、安定に制御することで、細胞培養に最適な温度環境を提供します。
ibidiステージトップインキュベーションシステム使用時のµ-Slide VI 0.4(左)とµ-Slide 8 Well(右)の温度分布。均一な温度コントロールができている。
画像はFLIRサーモグラフィで取得
結露を防ぐヒートリッド
ibidi社のヒーティングシステムは、ヒートプレートと独立してヒートリッドも温度コントロールできる加温装置を実装しています。プレートより⾼い温度にリッドを加熱することによって、加湿に伴う結露を大幅に削減し、結露に起因する画像取得失敗を防ぎます。
結露による画像取得失敗例(画像右)
特許取得済みibidi湿度コントロールシステムが、厳密に湿度管理された細胞育成環境を提供し、結露による画像取得失敗環境を防ぎます
⼀般的なステージトップインキュベーションシステムでは、湿度を⽔の加熱のみでコントロールします。この⽅法では、加熱に対し⽔温変化が遅いため、インキュベーター開閉などの際に起こる湿度変化に対して、湿度コントロールがかなり遅れます。
湿度低下に対するコントロールの遅れは、培地蒸発の一因となり、結果、培地蒸発に起因する細胞⽣育不良の原因となる可能性があります。
一方、過剰な湿度供給に対するコントロールの遅れは、インキュベーター内の結露の原因となります。この結露は、結露に伴う画像取得失敗の原因となります。
このため、ibidi社では、迅速かつ正確に湿度を調整することができる特許取得済『アクティブフィードバック湿度調整システム』を採用しています。
加湿の重要性
細胞は、塩分や栄養分などの培地成分の変化に対し⾮常に敏感であり、培地の蒸発に伴う培地中の物質濃度上昇は、細胞生育に影響を与える可能性があります。
このため、ライブセルイメージング実験において適切な結果を得るためには、ステージトップインキュベーター内の湿度を厳密に管理し、培地の蒸発を防ぐ必要があります。
湿度70%と90%RH(relative humidity)で育成した細胞の比較結果
ラット線維芽細胞を48 時間培養。
観察:対物レンズ 20x 使用
特許取得済『アクティブフィードバック湿度調整システム』の原理
ibidi社では、センサーで感知した湿度に対し、乾燥したガスと湿ったガスの供給量を調整して提供する湿度管理システムを採⽤しています。この⽅法では、適切な量の湿度を迅速に供給することができ、センサーで感知した湿度に対し即時応答することができます。
このため、ibidiのステージトップインキュベーターでは、約90〜95%の⾼湿度状態を、極めて⼩さい湿度変動で維持できます。
これにより、顕微鏡ステージ上で、蒸発影響を受けない細胞生育環境を提供します。
<定常状態>
乾燥ガスと加湿ガスを混合したガスを供給します。
<低湿度状態>
加湿ガスを増やします。これにより培地の蒸発を防ぎます。
<高湿度状態>
乾燥ガスを増やします。過剰湿度供給に伴う結露を防ぎます。
アプリケーション
ibidiポンプに適合するインキュベーションシステム
ibidiステージトップインキュベーションシステムは、ibidi社が提供する灌流培養装置ibidiポンプと併用することで、灌流培養中の細胞をライブセルイメージングすることができます。これにより、灌流培養下の細胞も、⻑時間タイムラプス観察できるようになり、シェアストレスに応答して、形態を変化させていく細胞を捉えることができます。
ibidiポンプでは、培地を供給するために、最低2つのチューブをスライドに対し接続する必要があります。
ibidiステージトップインキュベーションシステムでは、蓋にチューブラインを確保する専用の穴が用意されています。また、Blue Lineでは、別売のインサートアダプターを使用することで、送液チューブを加温できるようになっており、灌流に伴い低下した培地を適温に再加熱した後に細胞に供給できるようになっています。
ibidiポンプのセットアップイメージ
ibidi ステージトップインキュベーションシステム アクセサリ(Blue Line)(CatNo.ib10936)
ibidi社 採用文献検索ページ
(下記アドレスより、ibidi社製品の採用文献の検索が可能です)
http://www.ibidi.com/module/ibidireference/reference
ibidi ヒーティングシステム – Blue Line構成
ibidi ヒーティングシステム ユニバーサルフィット 1チャンバー用 ヒートリッドなし – Blue Line (CatNo.ib10915) |
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ibidi ヒーティングシステム ユニバーサルフィット 1チャンバー用 ヒートリッドあり – Blue Line (CatNo.ib10918) |
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ibidi ヒーティングシステム ユニバーサルフィット 4µ-スライド – Blue Line (CatNo.ib10927) |
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ibidi ヒーティングシステム マルチウェルプレート K-フレーム – Blue Line (CatNo.ib10929) |
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ibidi 温度コントローラー – Blue Line仕様
温度安定性 | ±0.05℃ |
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インサート全体の温度均一性 | ±0.5℃ |
温度範囲 | 室温~45℃ |
コントロールチャンネル | 4 |
コントロールソフトウエア | 付属 |
外部温度センサー | 付属 |
アラーム機能 | 付属 |
動作湿度 | Max. 80% 相対湿度 (RH) |
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環境動作温度 | 18~30℃(設定温度より5℃以上低いこと) |
サイズ(W×D×H) | 170×230×90 mm |
重量 | 1720 g / 3.8 lbs |
電源 | AC100-240 V、50/60 Hz、2 A |
ユニバーサルフィット用 ヒートプレート/リッド仕様
プレートサイズ(W×D×H) | 127.5 ×85.5 ×12 mm (標準的なマルチウェルホルダーに適合) |
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リッドサイズ(W×D×H) | 127.5 ×85.5 ×19 mm |
システムの高さ | 25.5 mm |
インサートを含むインキュベーションチャンバーの重量 | 330 g / 0.46 lbs |
ガス注入口 | ルアーロック付ルアーコネクター |
<対物レンズの制限事項> | |
光学系 | なし |
ジオメトリー | 大型対物レンズの端部付近で衝突する可能性があり、視野が狭くなる。 |
カスタム開口部 | 要問合せ |
マルチウェルプレート用 ヒートプレート/リッド仕様
温度制御範囲 | 周囲温度(最低18℃)~+45℃ |
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K-フレームサイズ | 160×110 mm |
観察エリア | 107.5×72.5 mm |
コンデンサーの作動距離 | ≥ 26 mm |
サイズ(W×D×H) | 160×130×30 mm |
重量 | 430 g/0.95 lbs |
ガス注入口 | ルアーロック付きルアーコネクター(M5ネジ) |
対物レンズの作動距離 | カバースリップ用ボトムプレートの作動距離は1 mm 厚い底板に対しての作動距離は2 mm |
マルチウェルプレート用 ヒートプレート/リッド適合顕微鏡
K-Frame Stages (160×110 mm) | |
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Nikon | Ti-S-E、 Ti-S-ER、 TI2-S-SE-E、 TI2-S-SS-E Stages with ibidi Stage Adapter |
ASI | MS 2000 Series、 PZ 2000 Series |
ITK | LMT Series |
Leica | K-Frame Opening (160×110 mm) |
LUDL | BioPrecision 2 Inverted、 Biopoint 2 Inverted |
Märzhäuser | SCAN IM Series (except SCAN IM 50×50) |
Olympus | K-Frame Opening (160×110 mm) |
PI (Physik Instrumente) | U-780 PILine、 M-687.XX (from 2012 on) |
PRIOR | H117 |
Zeiss | Scanning Stage 130×85 mot. P、 K-Frame Opening (160×110 mm) |
ibidi ガスインキュベーションシステム – Blue Line構成
ibidi ガスインキュベーションシステム CO2 用 (CatNo.ib11920) |
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ibidi ガスインキュベーションシステム CO2/O2用 (CatNo.ib11922) |
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ibidi ガスインキュベーションシステム – Blue Line仕様
CO2コントロール | |
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コントロール範囲 | 0 ~ 15% |
精度 | 0.1% |
O2コントロール | |
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コントロール範囲 | 1 ~ 21% |
精度 | 0.1% |
湿度コントロール | |
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コントロール範囲 | 20 ~ 99% (相対湿度) |
精度 | 0.1% |
加湿用カラム | |
最大容量 | 130 mL(超純水) |
最小容量 | 50 mL(超純水) |
ガスフロー | |
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コントロール範囲 | 0 ~ 20 L/h |
ポンプコントロール ソフトウェア
https://ibidi.com/instrument-software/201-incucontrol-software.html(ibidi社サイトに移動します)