Q
調製済みライブラリーをInternal Standard (マーカー)を使用して分画および回収を試みましたが、マーカーが検出されませんでした。どのような原因が考えられますか?
以下の可能性が考えられます。
① DNAとマーカーの干渉している可能性
サンプルに過剰なプライマーやアダプターダイマーが含まれる場合、 それらが干渉することで、マーカーピークの検出エラーが発生することがあります。
泳動前にビーズ試薬などで精製し、改善がみられるかご確認ください。
②マーカーを過剰量にアプライしている可能性
マーカーの量が多いと機器の想定しているピーク高以上のシグナルとなり、 マーカーピークの検出エラーとなる場合がございます。
必ず、キット指定の規定量をご使用いただくことや、チップ側面に付着した余分なマーカー試薬が混入しないようご注意ください。
③マーカーの劣化の可能性
製造元の経験から、マーカーが劣化するとマーカーのピーク高が高くなり、 マーカーの検出エラーとなることがございます。
まずは試薬が使用期限内であることをご確認ください。使用期限内においても保存時は4℃、遮光条件にしていただき、使用時も5分以上は室温や光条件下に置かないようにしてください。
④アプライから泳動開始までの時間が長い可能性
サンプルをゲルカセットにアプライしてから5分以上経過いたしますと、 ゲルカセット内にサンプル・マーカーが拡散してしまい、マーカーピークが通常と異なる挙動を示して、検出エラーにつながる場合がございます。
サンプルアプライから、泳動開始までの時間を見直しを行ってください。
【最終更新日:2024年8月30日】