Q
ミドリグリーンDirectを推奨量より多く添加して行ったところ、移動度が変化してしまいました。推奨比率1:10(dye:sample)以上に添加するのは控えた方がよいでしょうか?
ミドリグリーンDirectは、原理上、移動度のズレの発生リスクがあるため、 1:10(dye:sample)の比率で添加することをお勧めしています。
ただし、4倍希釈してご使用いただくことで、移動度のズレが補正できることが確認できております。
詳細については、下記の技術資料をご参照ください。
https://n-genetics.com/resource/detail/13562/
[補足:移動度のズレの原因について]
多くの核酸染色試薬はプラスチャージを持ち、電気泳動時にDNAとは逆方向に引っ張られます。
このため、核酸染色試薬をDNAと結合させた状態で泳動すると、どうしても移動度のズレが起こり得ます。
ミドリグリーンDirectも正電荷を持つため、同様な現象が発生いたします。
この現象は特にDNA量が少ない時や、ミドリグリーンDirectの添加量が多い場合、発生しやすくなります。
正確なサイズが必要な場合は、ミドリグリーンAdvanceまたはXtraをご使用いただき、先染め・後染め法での染色をお願い致します。
なお、各染色方法による移動度のズレへの影響は、 「DNAサンプルとの混合> 先染め > 後染め」の順で
発生しやすくなりますので、状況に合わせて染色法をご選択いただきますよう、お願い申し上げます。
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