Q
KAPA Frag 酵素は断片化の際、EDTA の影響を受けるとの事ですが、キットに付属しているConditioning Solution を使用すれば問題ないでしょうか?
Conditioning Solution を使用すれば、必ずしも問題なくKAPA Frag 酵素による断片化が行えるわけではありません。
例えば、インプット DNA 量を調整する際などに、サンプルごとの EDTA の終濃度が大きくばらついた場合、 Conditioning Solution の適切な濃度が異なるため、断片化サイズのバラつきに影響を与えます。
よって、可能な限り DNA の保存溶液に EDTA は使用せず、DNA を抽出後すぐにライブラリーを調製いただくことをお勧めします。
EDTA を含む溶液で DNA を保存した場合は、Conditioning Solution をご使用いただくよりも、 DNA サンプルをあらかじめ磁気ビーズでクリーンアップし、EDTA を除去いただくことをお勧めしております。
なお、FFPE DNA から EDTA を中和する際は、磁気ビーズでのクリーンアップは回収率が低くなる恐れがありますため、 EDTA を中和する第一選択として、
Conditioning Solution の添加を推奨いたします。
【最終更新日:2024年10月18日】