Q

ib81156とib81151の違いは表面コーティングの状態と理解しています。 実際に、細胞培養に用いた場合は、細胞の種類や培養条件でどのように使い分けられているのでしょうか?

本製品の底面は、ibidi社独自のプラスチック素材を使用した薄いプラスチックフィルムとなっております。 (独自プラスチックの特長として、屈折率、自家蛍光の低さなど、光学特性がガラス並です。) このプラスチック表面は、そのままの未コーティングでは疎水性となっており、細胞が接着し難くなって おりますので、何らかの表面処理が必要となります。

ib81151(未コーティング) プラスチック表面は疎水性です。接着細胞の培養の際には、コラーゲンコートなど、別途、コーティングいただく必要がございます。なお、コラーゲンやフィブロネクチンなどは、疎水性表面にコーティングしたほうがきれいに仕上がる場合があります。詳細は、以下のコーティングプロトコールをご参照ください。 (コーティングプロトコール)http://ibidi.com/fileadmin/support/application_notes/AN08_Coating.pdf

ib81156(ibiTreat) ガスプラズマ処理(ibiTreat処理)によりプラスチック表面を親水化しています。一般的な細胞培養用ディッシュやフラスコと同様の処理となっておりますので、これらに接着する細胞でしたら、そのまま同様にご使用いただけます。ですので、こちらの方が国内での使用実績は多いです。 *もしも油浸オイルによる高倍率での長期観察(タイムラプスなど)を実施されますでしょうか? 油浸オイルの種類によっては、オーバーナイトなどで使用された場合に、油浸オイルの成分の影響でプラスチックが脆くなる現象が発生する場合があるようです。もしもご検討されていらっしゃる場合は、念のために予備テストを実施いただけますようお願いいたします。 なお、上記説明書の3ページにも記載がございますので、ご確認ください。

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