Q

フェノール抽出したRNAを用いる場合、キャリーオーバーコンタミネーションによって酵素反応に影響を与える物質には、どのようなものが予想されるでしょうか?

予想されるものとしては、フェノール、クロロフォルム、エタノールなどになります。 フェノールの持ち込みを回避する方法としては、フェノール抽出後に、再度AMPureXPや、RNACleanなどの市販のRNAクリーンナップキットで精製します。実際に、本キットをご使用のお客様にそのように追加精製されていらっしゃる方もいらっしゃいます。 ただし、2回精製を実施しますと、その分、サンプルのロスも発生しますので、ご注意ください。 AMPureXPで精製する場合には、極力ロスの割合を減らすため、2.2xの濃度(サンプル量の2.2倍量のAMPureXPを添加)で実施ください。 エタノールの残留も、酵素反応に影響しますが、エタノール洗浄後の残液を十分に除去すれば、通常はその後の10分間の乾燥ステップで問題ないレベルとなります。乾燥ステップの前に、遠心をして残液を除去すると効果的です。逆に過乾燥しますと、ビーズが破砕され、溶出後の回収率が落ちますので、ご注意ください。
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