Q
KAPA Stranded mRNA-Seq Kitに使用するRNAは、どのくらいの品質が必要でしょうか? また、バイオアナライザーによりRNAの品質を確認しておくことは必要でしょうか?
Kapa社の見解としても、やはりインプットRNAの品質が高いほど、より多くの高品質なリードが得られるとのことです。
このため、サンプルの品質を確認しておくことは重要となります。
品質確認方法としては、バイオアナライザーでRINスコアをご確認されることをお勧めいたします。
どのくらいの品質が求められるか、という点については、どのくらい品質が落ちたデータまで許容できるか、に依存しますため、明確な基準が難しいのですが、Kapa社によりますと、ある程度の品質のデータを得るためには、少なくともRINスコア7.0以上を推奨するそうです。
また、RINスコアが7.0を下回った場合は、RNAの分解の程度が進んでいることを意味いたします。
この場合、mRNA精製ビーズ(オリゴdT-ビーズ)でキャプチャーできるpoly-Aテールを持つRNAの量が断片化で少なくなったり、キャプチャーしてもその先が短く断片化されていたりしますため、データ量を維持するにはインプット量を増やす必要が出てきます。
更に、2.0付近まで低下してしまうと、mRNA精製ビーズでは効果的にキャプチャーできなくなります。