Q

KAPA Hyper PlusとKAPA Hyper Prepの違いを教えてください。

違いは下記の3点でございます。


① 梱包内容
KAPA Hyper Plusには下記の断片化に関する試薬が含まれます。下記以外は同じ試薬です。
・KAPA Frag Enzyme
・KAPA Frag Buffer(10x)
・Conditioning Solution(サンプルDNAの溶液中にEDTAが含まれる場合のみ使用)
・HyperPlus ERAT Enzyme Mix (KAPA Hyper Plus用に最適化されたEnd Repaire A-Tailing Buffer)

 

② 反応ステップ
KAPA Hyper Plusは「DNA断片化」のステップを含みます。
KAPA Hyper Plusのプロトコールは、断片化からライゲーションまでが「ワンチューブ」反応であり一連の操作で実施できるように最適化されているため、この点でKAPA Hyper Prepとプロトコールが異なっています。

 

③ ご用意いただくDNA量について
KAPA Hyper PrepはKAPA Hyper Plusよりも必要なDNA量が多くなります。
KAPA Hyper Prepは、「断片化後の状態」で1ng~1ugが必要インプット量となるため、断片化前にご用意いただく初発DNA量をインプット量よりも多くしておく必要があります。
一方、KAPA Hyper Plusについては「断片化前の状態」で1ng~1ugが必要インプットDNA量となるため、KAPA Hyper Prepよりも少ない量の初発DNAで対応可能です。
酵素反応の効率ですが、KAPA Hyper Prepにおいてコバリス等の物理的な力で断片化した場合と異なり、 KAPA Hyper Plusでは酵素で断片化すると、DNAへの物理的なダメージもないため、結果的.にKAPA Hyper Prepよりもライゲーション効率がやや高くなります。

お問い合わせはこちら