Q

RNA Premium Kitの『DNase I の反応条件の調製』について質問です。 プロトコルでは、サンプル数に応じた分量の10xDNase I reaction bufferとDNase Iを 順番にそれぞれ添加するようにと記載がありますが、 あらかじめ、これらの試薬を別のチューブでミックスしてから添加することは可能でしょうか? (調製方法の具体案)   10x DNase I reaction buffer(1サンプルあたり5 uL)とDNase I(1サンプルあたり1 uL)を   別のチューブで混合してから、1サンプルあたり6 uLずつ添加する

具体案での調製方法は、原理上、可能です。
ただし、恐れ入りますが、下記の点にご注意いただいて、ご実施をお願いいたします。

一般的に、あらかじめ別チューブでミックスする際は、デットボリュームを考慮して
少し余分に溶液を調製する必要があります。
そのため、キットの使用反応分に対して、これらの試薬が不足するリスクが出てまいります。

(例)
  50 preps用のキットでは、DNase Iは55 uLのDNaseⅠ懸濁溶液で凍結乾燥した酵素を溶解するため、
  キットの必要量50 uL(=1uLx50 preps)に対して、余剰は5 uL(5サンプル分)のみとなります。
  5サンプルのRNA抽出を具体案の調製方法を用いて実施する場合、下記の液量での調製になるかと存じます。

   10x DNase I reaction buffer  30 uL(=5 uL x (5+1)サンプル)
   DNase I           6 uL(=1 uL x (5+1)サンプル)

  この場合、デッドボリュームを考慮するため、これらの試薬の6サンプル分を使用することになります。
  これを繰り返しますと、
  45サンプル(=5サンプルx 9回)に対する実際の試薬使用量が54 uL(=6サンプルx 9回)となり、
  結果として、50 preps用のキットにも関わらず、45サンプルのRNA抽出しか実施できないことがございます。

上記の具体案での調製方法でご実施いただきまして、もしも例のように、これらの試薬が不足した場合は、
追加でDNase I Set(別売オプション)のご購入をお勧めいたします。

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