Q
ライブラリの濃度を測定したところ、Qubitの測定結果より、qPCRの方が1.25倍濃い結果が出ました。理屈からすると、qPCRの方が低い結果が出ると予想されるのですが、問題ないでしょうか? (なお、Bioanalyzerの測定結果よりは、低い値が得られています。)
データを拝見しておりませんので、明確なことは申し上げられませんが、KapaLQKitのほうが濃い値なる可能性は考えられます。
私どものこれまでの経験(お客様からのフィードバック)上、必ずしも他の測定方法と比較して想定通りではない場合でも、KapaLQKitを適切にご使用いただければ、結果的にはKapaLQKitで計算した濃度で、問題なく想定のクラスター数が得られております。
ですので、もしもこれまでにKAPA LQ Kitで期待通りの結果が得られていらっしゃるようでしたら、
KAPALQKitのご使用方法、濃度の換算方法に問題はございませんので、今回につきましても、
そのままKapa LQ Kitで決定した濃度で、シーケンスしていただければ、と存じます。
(補足)
実際にQubitとの相関を見たデータや経験はございませんが、サンプルの状態(DNAのサイズ分布)、測定レンジによる誤差の程度や、その後の換算方法などの様々な要因で、想定通りとならないかもしれません。
例えば、バイオアナライザでは、高濃度側の測定レンジから外れますと、実際の値よりも
低く濃度算出されるため、実際にKapaLQKitの方が高い濃度となった事例がございます。
その場合でも、BridgePCRに近い原理で濃度を測定できること、ダイナミックレンジ(測定範囲)が広いこと、モル濃度がきちんと保証されている希釈済みスタンダードDNAで測定できること、などから、結果的にはKapaLQKitで計算した濃度で、問題なく想定のクラスター数が得られております。
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